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平成28年3月2日(水)更新  カテゴリ[その他]

2015秦野観光写真コンクール表彰式を実施-入賞作品発表!


昨日、2015秦野観光写真コンクール表彰式を行いました。今回は、全体講評と上位入賞作品の講評をご紹介させていただきます。

2015秦野観光写真コンクール入賞作品アルバムを見る


   『表彰式の様子』


《全体講評》
この写真コンクールでは、数年前からインターネット応募も追加されております。
最近、スマートフォンで写真を撮り、ネット上に写真を上げる方が多くおりますが、このような写真コンクールに応募された作品というのは、写真の構図や、狙い等をしっかり固めて、内容的にいろいろ突き詰めて撮られたものを、ネット応募するわけですから、一般的にネット上に挙げているものとは少し違うと思います。
ネット応募作品は最初の頃と比べると、かなり内容が良くなっていると思います。最近ではプリント応募の作品と互角だと思います。
今回もネット応募・プリント応募、それぞれ、かなりの数の作品が出品されています。
そういった中で、「観光写真」という一つのジャンルに応募されているわけですが、このジャンルは、一般の写真と違い、明らかな目的があります。
「秦野」という場所の良さを内外にアピールするという事。そこには作者ならではの意図、見方を加えなければいけません。
入賞作品をトータル的に見ますと、そういう点で皆さんは、発想の段階から撮影の現場での取り組み方、そのあとのプリント制作、またはネット上での処理などをしっかりやって応募されております。
「観光写真」というジャンルでは、やはり、場所の特定がある程度は必要です。
たとえば、最近、富士山が世界遺産になってから、富士山が見える場所、特に富士山を対象にした写真が多いと思いますが、日本全国、富士山の見える場所はたくさんあると思います。そこで「秦野」とのかかわりをどう取り込むか、大変難しいことだと思います。
一つの例として申し上げたわけですが、観光写真の場合には、場所的な特定を取り込む必要があると思います。
(審査員:伊奈喜久雄 氏-フォトコンサルタント)

   『推薦  「たのしいなー」   金子雅宣』


《講評》
アピールコメント「梅満開の公園を園児達が、元気よく楽しそうに歩いていました。」
幼稚園でしょうか、園児たちが楽しそうに歩いています。梅の花も満開ですね。
この作品は、高いところ、俯瞰のカメラアングルで撮っております。俯瞰のカメラアングルといいますのは、ある程度説明的になります。
つまり、いろいろなものが目に入ってきます。その説明的になる中に、梅の花・子供・そして遠景としての秦野戸川公園の吊り橋、それらをうまく取り込んでいます。
完成度も高いですね。それから子供たちがずっと歩いてきますが、どういう位置でシャッターを切ったらよいか、これは構図上の判断になりますが、それも非常によく処理をされていると思います。

   『特選 「湖面輝いて」   加藤一男』


《講評》
アピールコメント 「澄んだ秋空、湖面とツーショットで輝いている」
震生湖、秋の眺めは大変美しいです。
この作品は、かなり引いて撮っています。引いて撮るというのは、広い範囲をとるわけですが、その中には、大変力強い、天空に向かって、放射状に延びている雲を取り入れています。それから、紅葉も映り込んでおりますが、空の雲も併せて入り込んでいます。
全体として、まさに秋たけなわという事が十分に出ていると思います。
この場所は、釣り人も多いわけですが、この作品では、釣り人を一つのアクセントとしてうまく取り入れています。撮る時期、撮る天候、これらはある程度期待して行かれたのではと思いますが、まさにそれらがぴったり合ったわけで、その良いチャンスを逃さずにうまく画面にまとめております。

   『特選 「涼を満喫」   栗原正行』


《講評》
アピールコメント「滝の飛沫、緑、川遊びで園児たちが夏の涼を楽しむ」
水無川の上流で撮られています。
滝が流れており、その手前に園児たちが楽しそうに眺めながら、涼をとり、マイナスイオンを十分に浴びております。
「水」を撮る場合、どういうシャッター速度で撮るか非常に大きく関わってきます。
速いシャッター速度ですと、水が張り付いてしまいます。遅いシャッター速度ですと水が「わた」のようになってしまいます。
そういう中で、ちょうど良い状態になっていると思います。
園児が赤い帽子を被っています。これは一つの偶然ですが、人物が背景と重ならないプラス効果を出していると思います。
かなり広い範囲をフレミングしていますが、散漫になるという事がなく、しっかりとポイントを押さえて作画されております。

   『特選 「光彩」   安部公彦』


《講評》
アピールコメント「色とりどりのイルミネーションに囲まれた風の吊り橋が幻想的でした」
秦野戸川公園で12月24日、クリスマスイブに撮られたものです。
最近はクリスマスイルミネーションを飾るところが大変多いです。
イルミネーションを撮影したこの作品には、発光ダイオードにより、きれいな光が出るという技術に加え、進歩したデジタルカメラの機能が加わっています。
デジタルカメラは感度の自由度が高く、どういう感度で撮られたのか不明ですが、かなり高くしていると思います。
そうしますと、フラッシュ発光とは違い、自然な状況を取り込むことができます。
メインの部分、遠景の部分、手前の部分、よく前ボケといいますが、そこが光って少しにじんでいる、それも幻想的な画面に役立っています。
全体をかなり狭いフレミングでおさめこんでおりますが、その中でも遠近感を加えて、幻想的な雰囲気を醸し出しております。

他の入選作品につきましては、入選作品アルバムのページをご覧ください。
プリントされた入選作品は、今後、各公民館や5月下旬に開催される秦野市商工まつりにて展示される予定です。

2015秦野観光写真コンクール入賞作品アルバムを見る


今回の応募作品は、 応募総数723点、167名(うちオンライン応募は410点で86名、プリント応募は313点で81名)でした。
来年度も写真コンクールを開催いたしますので、皆様の力作のご応募お待ちしております。

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