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平成25年3月7日(木)更新  カテゴリ[その他]

2012秦野観光写真コンクール入賞作品発表!

先日発表された2012秦野観光写真コンクールの入賞作品を紹介します。
あわせて、全体講評と上位入賞作品の講評もご紹介させていただきます。

入賞作品アルバムを見る

【全体講評】
我々の周辺には、写真を撮影する機器がたくさんあります。
携帯電話・スマートフォン、デジタルカメラなどですが、デジタルカメラも最近は一眼レフでミラーレスという新しいものが出てきており、小型軽量化され、使い方も多様化してきています。
シャッターをきる回数も非常に多くなってきており、写真の使い方も多岐にわたっています。
写真コンクールへの応募についても、インターネットでの応募、またはプリントに仕上げての応募、写真の分野もスポーツ写真、風景写真、料理写真等数多くの分野がありますが、その中で「観光写真」も一つの分野として確立されています。
「観光写真」というものを狙ってシャッターを押す、これにも一つのはっきりした目標を定めなければいけないと思います。
「ある地区の良いところをアピールする」ということが目標になりますが、同じようなものとして絵葉書があります。
しかし、絵葉書はたくさんの方が購入しますので、比較的普遍的な撮り方になっています。
「観光写真」はその地区をアピールするという基本性の中で、作者の個性をうまく取り入れることが大切です。
今回、たくさんの作品が応募されています。プリントでの作品、インターネットでの作品、どちらも目的に合致したものが入賞作品となったわけです。
(審査員:伊奈喜久雄 氏-フォトコンサルタント)

   『推薦:ワォーワンダフル  藤岡正 氏』

【講 評】
応募票に「感激の声が聞こえました」と書いてありますが、確かに画面から歓声が湧き出ているように思えます。
富士山を遠望して、たくさんの登山者が山を登っています。
「登った」という達成感の中、そこには非常にきれいな富士山が見えている、それが「ワンダフル」ということになっているわけです。
風景的な要素とそこに人物を加える、この二つがうまく融合していると思います。
風景的な中に人物を加えるというのは、人物があまり強く出てもいけなく、風景とのバランスが必要です。
その点でもこの作品は、非常に緻密な画面構成の中で、シャッターチャンスを捉えています。

   『特選:秋桜の咲く頃  市川節子 氏』

【講 評】
「子供たちの遊びと秋桜、吊り橋に遠近感を感じ、撮影をしました」とあります。撮影場所の秦野戸川公園は四季折々の光景が展開します。
この作品はお嬢さんが二人風船を空に飛ばしています。良いシャッターチャンスで撮影されています。
このような結果に至るまでには、偶然のチャンスということもあります。
あるいは、お嬢さんにいろいろとリクエストして何枚か撮影し、その中のベスト1を選択したのかもしれません。
これはどちらでも良いわけですが、やはり写真には、撮る時の選択というものもありますが、いくつか撮った中からの選択ということも重要になります。
秋桜を背景にして、お嬢さんの楽しそうな姿がほほえましい作品です。

   『特選:朝日に輝く  金子雅宣 氏』

【講 評】
この作品のアピールコメントに「満開に咲いたミツマタに光芒が射し、林一面が明るく輝いた」とあります。
この作品を撮ったヤビツ峠には、見事なミツマタの群生地がありますが、ミツマタという花は一つ一つは本当に小さいものです。
群生を撮影するのはなかなか難しい面があり、ただ単なる広がりですと、それが何の花であるかはっきりしない、ということがあり、それを解決するのは光の選び方だと思います。
この作品は、カメラに対して太陽が正面、いわゆる、まったくの逆光で撮っており、光芒、それから群生の花に光り輝く面を落としています。
太陽に直面して撮りますと、太陽の光がレンズに入り、ゴーストという、いろいろな形の影のようなものが出てしまいますが、それを解決するために、おそらく作者は、木の陰に太陽を入れて、なるべく太陽が強くならないようにカバーしているのだろうと思います。

   『特選:春のひととき  広瀬奈津美 氏』

【講 評】
「おだやかな春の一日を楽しむ様子が良く出ていると思います」中央運動公園で春の一日を撮った作品です。
桜の花を対象に写真を撮る場合、桜の花の盛りであるということが非常に重要です。
桜が散る時、落花、これもそれなりに美しいのですが、やはり、多くの人々が花見を楽しむ、桜花の下での撮影という場合、満開という状況がマッチします。
この作品が撮影されたのは、4月12日。2012年は桜の開花が少し遅れましたが、作者はそのような点できちんと情報を得たのだと思います。
満開の時に撮るというのはベースで、そこから先は、写真テクニックが必要ですが、この作品は、無駄のない構図を作っています。
川の隅を走っているランナーを良い姿で捉えており、のどかな感じがよく出ています。

今回の応募作品は、
 [プリント応募]   応募者数99名 応募作品数375点
 [オンライン応募]   応募者数114名 応募作品数520点
でした。来年度も写真コンクールは開催する予定ですので、よろしくお願いいたします。

入選作品の展示:本町公民館(2013.4.1-14)、東公民館(2013.5.1-22)、商工まつり(2013.5.25-26)

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