★特選★
『ミツマタの原生林』
氏名:武藤 滋
撮影場所:丹沢山中
撮影日:2011年4月11日
−撮影者コメント−
「付近には鹿の足跡があり、原生林といい自然が残っていた。」
−講評−
丹沢の山中での撮影ですが、作者のコメントを読みますと、「付近には、鹿の足跡があり、原生林という自然が残っていた」という場所ですが、ミツマタが非常に美しく咲いています。光線の状態の選び方も良いです。遠近感の出し方、ミツマタの咲いている所の奥へ向かっての描写、これも非常にうまくいっていると思います。
全体を見ますと、メインの部分・主役になる部分・画面の下半分と、きっちりと設定されております。そこから奥へ向かって遠近感がついており、「広がり」というものを感じるわけです。
ミツマタの花というのは、近づいて、接写、クローズアップ的に撮りますと、そう美しいという感じはあまりしません。カメラを引いて、広い範囲を撮ることにより、群生としての美しさというものが出てくるわけです。