平成23年2月4日(金)掲載
『クイナ』
クイナという鳥を見たことがありますか?
クイナは水鶏と書きます。ヤンパルクイナは知っていても、クイナの姿を実際見た人は案外少ないでしょう。
徒然草の第19段に
「五月、あやめふくころ、早苗とるころ、水鶏のたたくなど、心ぼそからぬかは。」
などとありますので、中学や高校の古典の授業で「くいな」という名前は聞いたことはあるのではないでしょうか?
ただ、少しややこしいですが、この戸を叩くと表現される鳴き声の鳥は水鶏と書かれて「くいな」と読まれますが、現在のヒクイナ(夏鳥)で、冬鳥のクイナと異なります。
『コガモ』
おおね公園のやすらぎの池では、今頃の季節、池の縁の葦原の中にクイナを良く見かけます。
ツル目クイナ科の鳥で湿地の草むらに生息して、危険を感じると足早に隠れてしまい中々見ることが出来ない鳥ですが、この公園では毎年冬に良く見ることができます。
大きさはハトくらいで全体は褐色ですが下くちばしが赤く目立ちます。
「たたく」とは鳴き声のことで、良く観察すると戸を叩くと表現される鳴く声を聴くことができるかも知れません。
『バン』
このほかに、やすらぎの池では、現在、マガモ、コガモ、カルガモ、オオバン、バンが見られます。さらにカワウ、アオサギ、コサギ、ゴイサギ、カワセミなども良く見られます。
1月23日に当会では全国ガンカモ類一斉調査に協力して、大根公園と、隣接する大根川の秦野市内全域でのカモの飛来数調査を行いました。
やすらぎの池と大根川(秦野市内全域)を集計した結果は、
コガモ 271羽(オス 119羽、メス 152羽)、マガモ(オス 2羽、メス 1羽)、カルガモ(40羽)、ヒドリガモ(2羽)、カワウ(5羽)
で昨年とほぼ同じ程度の飛来数でした。
(情報提供 はだの野鳥の会)